安藤大将さん。今は競艇の世界にはいませんが、以前は競艇界でも有名なハイレベルレーサーとして知られていました。さて、そんな安藤大将さん。

じつは性同一性障害…いや、トランスジェンダーというセクシュアルマイノリティであることをカミングアウトしたことでも話題となった人物です。LGBTは近年、理解され始めてきていますがまだまだマイノリティな印象。

その中でもトップレーサーとして活躍し続けてきた安藤大将さんとは、どんな人物だったのかチェックしていきましょう。

●大活躍時代

安藤大将。競艇を古くから楽しまれている方の中には、同レーサーにたっぷりと勝たせてもらっていた方もいるかもしれません。

1962年12月6日奈良県生まれ、1984年に競艇選手54期生として登録した同年にデビューしています。長年競艇の世界で活躍を続けてきた安藤大将さんは、証が獲得賞金が3億円ほどだった…といわれているようです。

ちなみに、安藤大将さんはデビュー時は旧名である安藤千夏で女子レーサーとして走っており、2002年に安藤大将という名に改名されています。その後、男性レーサーとして登録して再デビューを飾っているようです。

同氏の著書『スカートをはいた少年 — こうして私はボクになった』は、LGBT関連の人々はもちろん、競艇ファンたち、一般の方々の話題となった名著として今も語り継がれてます。

●逮捕…?

自分の体と心のバランスが取れないといわれている、トランスジェンダー。

それを乗り越え、競艇という厳しい世界で戦い続けてきた安藤大将さん。素晴らしい人物であることはいうまでもありません。

さて、しかしそんな安藤大将さん関連で悲しいエピソードを発見してしまいました。それが、銃刀法違反で逮捕されていた…というものです。

それは安藤大将さん44歳の頃、模造刀を所持していたということで奈良県警生駒署に逮捕されてしまったのです。

39歳頃にカミングアウトをした後に大きな話題となりメディアも取り上げられたほどの人物です。それが、5年後に銃刀法違反で逮捕される…というニュースは世間や競艇ファンに衝撃を与えたようです。

怪しいと思って声をかけた警察を振り切った後、「東大寺で買ってきた」「実は大阪の知人から、さやを替えてほしいと頼まれた」など支離滅裂な言い訳をしていたことから現行犯逮捕。

その前から、俵口インターの付近で日本刀らしきものを振り回す“男”の姿があったと伝えられていました。

●家族との離縁?

じつはこの安藤大将さん。どうやら家族とは絶縁状態だったということからも、一時期車内で生活をしていた…ということが噂されています。

生涯で私たちのような一般人の賃金の数倍を稼ぎだす華やかな世界に見えるのですが、本人はかなり私生活で苦労をしていたのかもしれません。 自身の性についての理解や一般人として生きていかなければいけない大変さ、さらに家族との確執。

どうやら一般企業にも勤めていた…ということですが、賞金はどこにいってしまったのでしょうか。

やはり、人というのは表向きの情報だけではわからないことがたくさんあることがわかりますね。

●絵画&霊媒師

さて、そんな安藤大将さん。なんと絵画を売ったり、霊媒師として活躍していたり、全く別のフィールドで活動をしていることがわかりました。

もともと霊感があったとかなかったとかで、17歳の頃はお金をすでにもらいながら人を占っていたといいます。なんたることでしょうか。

さらに、競艇選手であったことからもこっそり数多くの選手を占ってきた…ということも何らかの記事のインタビューで語っているようです。アドバイスにより成績がぐんと上がった選手もいたとか。

そう考えると、安藤大将さんは競艇オンリーの霊媒師として生計をたてていけたかもしれませんね。まぁ、協会から何をいわれるかわかりませんけど…。

今では、「大将のャ」といった霊能スペースを活躍の場としているそうで、なかなかハードでワイルドな生活を送っていることがわかります。

あと、絵画も販売しているので気になる方はチェックしてみるのもよいでしょう。

なんと驚くべきことに、ピカソ風の抽象画を描いているようで、見るとエイズやガンなどが完治するとされる200万円の絵画も存在しているとか。

まぁ、うさんくさいと思っている方もいるかもしれませんが、信じる者は救われる…の精神があればいいのではないでしょうか。

●競艇選手にもいろいろあるのね!

坂本は今回、こんなことを思いました。

「人生いろいろ、競艇選手もいろいろ♪」。競艇選手というとヘルメットをかぶってレースをしているため、なかなかレーサーの個性を判別しにくい部分がありますが、安藤大将さんのような方もいるということがよくわかりました。

まぁ、トランスジェンダーのようなセクシュアルマイノリティであることは大変です。その中でよく成績を残せたと思いますよね。

これからも、さまざまな競艇選手について追いかけていきたいと思いマッスル!