おはようございます、坂本です。競艇において重要なアイテムといえば、ボート。これが無ければすべてが始まりません。このボートたちが激しくぶつかり合う、というのがボートレース最大の魅力です。
さて、そんなボートですがコックピットの中はどうなっているのか…と思いませんか?さらに、レーサーたちはどうやって操縦しているのかも気になりますよね。
ここでは、ボート内のコックピットはどうなっているのか、そしてどう操縦しているのかみていきます。
●かなり小さなコックピット
ボートは外からみると大きなイメージがあります。競艇場にいって直接ボートをみたことがある方であれば、その大きさに驚くはずでしょう。
さて、そんなボートなのですが操縦席をコックピットと呼んでいます。ガンダム世代の方であればよく理解できるコメントだと思いますが、このコックピットに入りレーサーたちがいろいろと操縦を続けるわけですね。
しかし、コックピットはとにかく狭い…。おそらく、慎重がやや高い方であれば寝転んだらもういっぱいいっぱいに。この中で時速80km程度をぶっ放すわけですから驚きです。
●どんな装備?
ボートの後ろにはモーターがついています。モーターについてはまた別の機会に詳しく解説しますね。まず、コックピットの目の前にはハンドルがあります。
このハンドルをまわすとその方向にモーターも動くようになっています。要するに、このハンドルを切ることでモーターも曲がり、結果的にターンをすることができるようになる…という理屈です。
ターンの際は、ハンドルをフルにまわさないとなりませんからね。かなり、ハンドルさばきに長けていないとレースに勝つことはできないでしょう。さて、その横にはハンドルがあります。これを、スロットルレバーと呼びますが、これがアクセルの役割をしてくれるそうです。前に倒すことでスピードが上がる…という仕組みですね。
さて、ここで疑問が湧いてきませんか?レバーがアクセルになっているということは足で踏むアクセルはないわけです。ブレーキもなさそうですね。つまり、ハンドルとスロットルレバーのみでレーサーたちはボートを操作しているわけです。これは、恐ろしい話です…。
●正座が基本!?
さて、こんなに狭い空間でレーサーたちはどのように運転をしているのでしょうか。まず、中に入ると足をのばすようなスペースはありません。
そのため、レーサーたちは正座が基本姿勢となります。仕事柄、ほとんどが正座です…というのは落語家のようなイメージですが、じつはレーサーも一緒。ずっと正座というわけではありませんが、その時間がかなり長いことから大変苦労されていることがわかります。ただし、ぼけ~っと正座しながら運転していたらスピードが出ません。
逆に、トップスピードで正座など自殺行為。体が吹っ飛んでしまうでしょう。じつは、直線などのスピードを上げるときやターン時は正座スタイルが少し変形するのです…!
●直線&ターンをチェック
直線距離を走っているボートを確認してみましょう。意外と、多くのレーサーたちがかがみこんで姿があまり確認できなくなっているはずです。
当たり前ですが、スピードを出したいのであれば風の抵抗を受けないように自分は隠れなければいけません。しかし、ボートは浅いですからね。そこで、前屈みになってできるだけ自分が風に当たらないようなスタイルで運転をしているのです。また、お尻はかなり後ろの位置にずらすというテクをレーサーたちは取り入れているよう。
要するに、前部分を少し浮き上がらせるようにすることでボートと水面の接点が減り、スピードアップにつながるわけです。これは知りませんでしたね!さらに、ターン時です。ターンについても正座のまましたら体が持ってかれてしまいますし、切れ味の鋭いターンができないので負けてしまいます。
また、直線距離を走っていたときのように重心部を後ろに持ってきてターンをすると前方が浮き上がりすぎてしまい、転覆の危険性すらあります。そこでレーサーたちはターンをする際、体を前部に持ってきて重心を前にかけていきます。
さらに、ターンをする際はハンドルを思い切りフルスロットルにきった状態で立ち上がります。流れ的には、どうやら伏せている状態から重心を前部にかけ、レバーを落としながらハンドルを切り、立ち上がる…という流れです。いや、こういった細かな動きをしていたとは知りませんでした!レーサーって大変ですなぁ…。
●尊敬しかない!
これは基本の動作のようですが、ターンなどはレーサーによっては違ったやり方で回っていることもあるでしょう。直線時もわかりませんね!とにかく、こういった行為を毎日がんばって練習し、さらに上を目指すわけですから尊敬しかありません。
さらに、皆同じような動作なのにもかかわらず強いレーサーと弱いレーサーがいる。う~ん…面白いですね!ぜひ、今後はレース中のレーサーたちの動きにも注目しながら、レースを楽しんでみてはいかがでしょうか。