競艇選手は恵まれている。

そんなイメージ、ありますか?優勝賞金もそこそこ高く、さらに活躍すれば有名人としてテレビでも活躍できる可能性がある夢のある仕事です。とはいえ、競艇選手も新人レーサーの頃はとっても大変なのだそう。一体、どんなことをしているのか見ていきましょう。

●自分たちで準備!?

さて、そもそも坂本は思ったことがあるのですが、競艇選手というのは守られているわけではないんですね。

競艇場にはさまざまなスタッフがいますし、公営ギャンブルですので徹底してスタッフが動員されていると思っていたんです。しかし、新人レーサーの仕事ぶりを見てみると舟番・舟旗などを用意しているではありませんか。競艇はレーサーを大切にしているとは思いますが、まさかこういった用意をレーサー自身でやっているとは驚き。

さらに、新人レーサーがやる…ということでかなり上下関係も厳しいのかもしれません。そもそも、新人レーサーになるだけでもすごいこと。競艇学校に入ることが困難、そして無事に卒業できることも困難。こういった困難を乗り越えて活躍しているのですから、まぁすごいですよね…本当に。

さらに、レースが終わったらなんとモーターを格納するところまで新人レーサーは行います。これ、間違ったらぶっ殺されるような気がしますが…それだけ緊張感を持っている仕事をしている、ということでしょう。

●シャーピン集め

さて、次に新人レーサーが行うのがシャーピン集めです。

シャーピンとは、プロペラを固定しているねじのようなものですが、それが舟が格納されている場所のあちこちに落ちているそうです。それを放置しているのは危険ですし汚らしいので、新人レーサーががんばって集める…というわけですね。

さらに、とにかく先輩たちに声をかけてさまざまなテクニックにアドバイスをもらう…というのも新人レーサーのつとめ。ボケっと突っ立ているのでは、強いレーサーにはなれません。さらに、坂本個人の意見ですが競艇というのはかなり選手同士のつながりが深そうな競技です。

皆、しょっちゅう集まって何かをしていますし、宿舎などで長時間一緒に缶詰になって過ごすわけですから評判が悪いと問題。

「あいつ無視しよう」ということになったら、かなりレースというか仕事に支障を来すことは火を見るより明かでしょう。だからこそ、新人レーサーの時にしっかりと話をして、「あいつはいいやつだ!」という印象を先輩たちに与える…というのも、重要な仕事のひとつになるのではないでしょうか。

●デビュー戦は記念になる!?

競艇学校を卒業し、新人レーサーたちはどこかの支部に入るわけですが、すぐにデビューできるわけではありません。とうぜん、優秀なレーサーはすぐにデビューするかもしれませんが、先ほどのように下積みをしっかりとして学び続けた故にレースにアサインされる…ということがほとんどかもしれません。

まぁ、競艇場によって新人レーサーを出すレースが決まっているのかもしれませんが、とりあえず輪を乱しまくったり、緊張しすぎて人がいる前では完走できない…というレーサーだったらデビューさせるのは問題です。

そもそも、一般的なスポーツではなくギャンブル。当然、新人レーサーとしてレースに出走すればそれにお金を懸ける方が出てきます。緊張したから…といってフライングしたり、理解できない走りをしたら問題となってしまいます。

ちなみに、2019年にボートレース芦屋で篠原 飛翔選手(福岡)と浦野 海選手(福岡)がデビューしました…というニュースが出ていました。

そこには、とにかく初出走してから完走できました!ということが記載されています。また、前検日にはボートレース芦屋より記念品が贈呈された…とも。完走すること。これが、まず新人レーサーには大切な要素なのかもしれませんね。

●末永和也レーサーがアツい!?

さて、そんな新人レーサーの中でも、昨年から大注目されているのが末永和也レーサーです。

末永和也レーサーの画像をみると、若かりし頃の今井翼君をめっちゃ濃い感じにした風貌ですが、とにかくセンスがずば抜けていいようです。競艇学校時代の先生もどんなエンジンでも乗りこなし、プレッシャーにめちゃ強い。間違いなく将来性を感じている…と太鼓判。

さらに、「第124期修了記念競走」でチャンピオンとなったことも関係してか、第二の峰竜太になるのではないか!?と、期待されているのです。末永和也レーサーについて軽く調べたところ、2020年の4月現在ですでにB1という腕前に。

さらに、佐賀県出身ということでアツい男であることがわかります。勝率も2.39ということで、新人にしてはかなりがんばっているのではないでしょうか。選手責任の出遅れ回数も0ですしね、これはアツい選手となりそうですよ!

●新人レーサーに大注目じゃ!

新人レーサーというと、やや目立たないかもしれません。しかし、これから競艇界を担っていく選手を見つけるのは楽しいことです。末永和也レーサーをはじめ、新人さんにどんどん注目しましょう!もっともっと、競艇が楽しめるはずです!