競艇のイメージは、今や家族や女性、若い男性が集う場所となりつつあります。というのは言い過ぎですが、一昔の前の競艇場に比べるとだいぶ雰囲気が変わってきたようです。

競艇場というと錆び付いたいかにも…といった暗い魚市場的な雰囲気を醸していましたが、今は家族連れで楽しめるレベルに。

儲けた金を独り占めするのではなく、地域と共に生きる…という選択肢にした競艇。いや、素晴らしいですね。とくにそれを象徴している施設があるのでご紹介します。

●モーヴィー下関

モーヴィー下関は、近頃オープンしたボートレース下関の近くに位置する公園です。公園とはいえ、そこには凝った遊具だったりエリアだったり、イベントだったり、家族が思い切り楽しめる特殊な施設となっています。

ボートレースは地方自治体が主催していることから、収益の多くは地方自治体に入ってきます。その売上げはさまざまな部分に使われているわけですが、社会貢献活動についても使用されているのだそうです。

例えば、常滑市の海外整備費、唐津の文化財整備費、戸田市にいたっては水質浄化研究費に当てられているとのこと。そして、今回の下関市がモーヴィー下関をつくった…という流れです。

●遊び場!

モーヴィー下関は、あのあそびの専門企業「ボーネルンド」と恊働して作られた場所です。

「ボーネルンド」なんて、独身の寂しい坂本には無縁の場所ですが、ハイクオリティな子どもの遊びを提案し続けている老舗企業。おしゃれかつ、ハイスペックな雰囲気なのでセレブに大人気のメーカーです。

さて、そんな「ボーネルンド」が競艇場とタッグを組むというのは前代未聞。競艇場といえば、変なおっさんが集う暗い場所…というイメージだったわけですから、これは新しい世界を切り開いたといっても過言ではないでしょう。

さて、そんなモーヴィー下関。ただではなく、やはり利用料金がかかります。“おい、金取るんかい!?”と思われる方もいると思いますが、ここはやはり整備費なども必要でしょうし、よりレベルの高い施設となるためには有料でないとなりません。

ただ、大人はレース開催日は入場料も含んで300円、お子さんが一人につき300円なので、まぁそこまで高いものではありません。そもそも、ただにしたらおっさんがたちが缶ビール片手にたむろしてしまうため、キレイでクリーンな下関競艇がPRできません。来たらびっくりおっさんだらけ…。こりゃあ、ダメですね。

●案外広い?

モーヴィー下関のスペックを紹介していきましょう。冒頭の方で、公園と紹介したことから、“どうせめっちゃ狭いんでしょ?”と思われてしまった方もいるかもしれません。

安心してください、モーヴィー下関はかなり広いです。上から見た図で紹介すると、左側にチャレンジゾーンという遊び場が位置しています。中央には噴水広場があり、右側にアクティブゾーン、ベビー・トドラーゾーンがあるようです。

ベビーも入れるというのは競艇場のイメージを覆しますね。基本的に、アクティブゾーンなどで遊ぶための対象年齢は6歳から12歳となっており、大きすぎる子どもには向いていないよう。おっさんたち数人がここではしゃぐ…ということは、雰囲気的に許されない感じです。

●数多くのアクティビティ!

モーヴィー下関には、数多くのアクティビティが用意されています。

まず、スイング&バードネスト。名前はめちゃくちゃ格好いいにですが、要するにブランコです。とはいえ、普通のブランコとは少し雰囲気が違っているため、乗り心地も違った気持ちで楽しめるはずです。

また、オーシャンドームと名付けられた網のアトラクションは、サンゴ礁やヒトデがあったり、深海から海の水面を目指すという案外骨の折れるアトラクション。下関という土地柄、海をモチーフとしたアトラクションが用意されているようです。

また、あのターザンになりきることができる定番のケーブルウェイも存在。というか、ケーブルウェイという名前だったことをはじめて知りました。

ずっと、我々はターザンと呼んできたものです…。次に、トランポリンのヘキサゴンネット、説明の仕方がよくわからないスーパーノバ、ブロックを上り下りできるブロックスなど多種多様なものがあります。

そのほか、砂場や三輪車サーキット、オアシスサンドハウス、ウォーターチャネル、など名前だけではわからない競艇に似つかわしくない遊具の数々も…。とにかく、モーヴィー下関は地元の親子連れにとって激アツな施設であることはお分かりいただけたでしょう。

●競艇回転寿しなどはどう?

家族連れに人気といえば、回転寿し。今後、競艇場がプロデュースした回転寿しができたら、おそらくめちゃくちゃ繁盛するような気がするんですよね。ボートレースで運ばれてくる寿司、モニターが二つあって予想もできる。子どもとママはサーモンマヨネーズあたりを食らい、パパはビールに唐揚げでレース予想。これ、絶対にハマると思いませんか?よし、坂本は考えました!人気のない、ボートレース常滑に打診します!