競艇ファンとすれば、一度でいいから80km急のスピードで海面を駆け抜けるレーサーたちの気持ちになりたいと思ってしまいます。あの興奮は見ているだけでもすごいのですから、乗っている方はもっとヤバいですしょうね。

じつは、ペアという形ではありますが、本物のボートレーサー体験ができるイベントを各競艇場は行っていることで知られています。ファンサービスの一環ですが、ろくでもないことが起こっていたようです…。

●ペアボート体験!

すべての競艇場でやっているかは不明ですが、競艇場ではファン感謝際的なノリの一環で、ペアボート体験というイベントを行っています。

ペアボート体験というのは、素人である我々もボートレサータたちの乗っている艇に乗ることができる上に、リアルなスピードでターンまでも楽しめる企画。ブォォン!というあのモーターの音や水しぶき、ターン時のあの凄まじい衝撃を肌で感じることができるわけですから人気になるのもうなづけます。

さらに、ボートは免許がない人は乗ることができませんので結果的プロレーサーと乗ることになります。つまり、憧れのボートレーサーの後ろでボート体験ができるのですから、より興奮してしまいますよね。

●大村で事件か!?

さて、そんなペアボート体験。昨年の夏頃、長崎県のあの大村競艇場で事件が起こります。

なんと、ペアボート中、ターンをしようとしたら同乗していたおじさんがふっとんで転落してしまった…ということなのです。

男性はヘルメットとライフジャケットを着用ということですので、まだ大事に至らなかったものの負傷。話によると、負傷した方は大村市在住の自営業男性(62歳)。まぁ、とにかく大村に住んでいる、自営業ということで競艇を若い頃から愛していたのではないでしょうか。いいことですよね、太客の一人です。

とりあえず、さすがに80kmのスピードは出ていなかったものの、50kmは出ていたとのこと。まぁ、遅すぎたら面白くないですし、のろのろ運転を60歳以上のおっさんとペアで楽しむなんて、何が悲しくてやらなければいけないのでしょうか。

まぁ、坂本はなつかしの原付で何度か怪我をしているのですが、50kmでもそこそこのスピード。普通に、体がむき出しですからね…。何かに衝突すれば、それはそれは大きな怪我につながることは想像に難いところです。

●犯人探しはやめておこう

とあるサイトによると、もしかしたらわざと競艇選手が振り落としたのではないか…という噂が出ていました。たしかに、海で行われてるボートのレースをみていると、わざと客を吹っ飛ばすようなものも見受けられます。

ただし、これはお客さんが理解しており、細心の注意を払っているからこそ成り立つパフォーマンスですよね。ふざけてやることではありません。

じつは、振り落とされてしまった男性は怪我をしてしまっていたようで、大村競艇場も原因を追求している…ということを伝えています。まぁ、そんなわざとやるような人は競艇選手にはいないと思いますが…。

●微妙に余波が…

とりあえず、当日は「第14回 夜のスタート野郎決定戦」というレースが開催されている節だったそうです。そのため、このレースに出ている選手か?と、思われていたのですが、基本的にレースに参加している選手は外部との接触を完全にシャットアウトされていますのであり得ない。

さらに、選手の成績に悪影響が及んだら差が出てしまいます。斡旋されてない、地元のレーサーがペアボート担当だったのではないか?と、考えられているようです。

まぁ、誰でもいいんですけどね。ただ、走っている中で怪我をしたおっさんが、「ノロノロ走ってんな!だから勝てねんだよ!」など、軽口を叩いていた可能性はゼロではないでしょう。

それにぷっつん来た競艇選手が、予想以上にスピードを上げてターン。Gをかなりかけておっさんを振り落とした…という節も可能性はゼロではないかもしれませんね。それは、それで怖いですがおっさんもおっさんでしょう。

さて、この事故があったことから、大村競艇場の令和元年度のペアボートは中止となりました。また、ペアボート体験をしている宮島競艇場においても「ボートレース宮島におきましても参加条件を一部変更させていただきます。」ということで、関係ない競艇場にも影響したようです。

●ルール変更で安心に!

今まで、年齢制限がなかった競艇場はある程度の年齢、身長などが規定に盛り込まれています。また、何らかの条件に当てはまっていないとダメかもしれません。体重も軽すぎる方は飛びやすいですからね、ペアボート体験をできない可能性が出てくるでしょう。

とにかく、飛ばされないようにしっかりとボートに体が巻き付けられているようにした方がいいかもしれません。坂本は、とても恥ずかしがりやですからこういった体験をすることは一生ないと思います。とはいえ、人生で一度は体験してみたいなぁ、と思います。