先日、競艇について全く知らない人でも、「あ、あの田中圭のCM!?」ということで理解してくれていることでしょう。

それだけ、CMの力は強い。そんなことが今回理解できたのではないでしょうか。さて、あの田中さんのCMですが音楽について考えたことがある人はいるでしょうか。

じつは、とあるユニークなバンドの楽曲がさりげなく採用されていたのです。しかし、それが良かったのか悪かったのか…。

ここでは、ボートレースCMの音楽についてお伝えしていきますね。

●気がついていました?

さて、今回主題のボートレース。

以前の渡辺直美がマーメイドに扮したCMの頃から田中圭君は登場していましたが、今では完全に主役となりストーリー性のある内容になっています。

「ハートを燃やす強い気持ち」というようなコンセプトの中で、田中圭君とレナ、そしてその仲間たちが切磋琢磨するというような内容で放映されているようです。

しかし、この競艇のCMの良いところであれば悪いところが、キャラ設定やストーリー性がマニアック過ぎるところ。あまりの狂キャラでボートレースというより、これらの人たちのストーリー性が気になって仕方が無いつくりとなっています。まぁ、CMとしては大正解でしょう。

ただ…このCMを見ながら音楽側に気がついていた方はどれだけいるのでしょうか。

●アーティスト集団“東京ゲゲゲイ”

今回、このCMの音楽をアーティスト集団“東京ゲゲゲイ”が手掛けたことがわかっています。

ボートレース協会のオフィシャルサイトでも提案されていますし、なかなか斬新な起用だと個人的には思っています。『キテレツメンタルワールド』のリード曲「HEART」という曲だったようで、発表前からかなり話題となっていたといいます。競艇の広報というのはなかなか面白いことをしますよね。

相当、ぶっ飛んでいるレベルのことをしてくれるなぁ…という印象です。

●しかし…

しかし、マニアック過ぎるところが問題です。田中圭ファン、そして「HEART」を耳にしたアーティスト集団“東京ゲゲゲイ”のファン。

これは拾えたと思うのですが、競艇ファンたちがどう思っているのか…そこが難しいところです。彼らは、CMなど気にしていませんからね。見たとしても無です。結果的に、どっちでもよく勝つか負けるかしか考えていないのです。

その証拠に、アーティスト集団“東京ゲゲゲイ”もここで初めて知った方がほとんどでしょう。ヒットしていれば、もはやテレビやネットに引っ張りだこなはずです。競艇好きにとって、文化って必要なんですかね…。

●アーティストなど要らない?

もはや、舟木さんが走りまくっている、商用無料の悲しげな音楽。そういったものでPRした方が競艇ファンはぐっとくるかもしれません。

それだけ、ディープな世界が競艇なのです。昔からの競艇ファンは理解できませんが、多くの人が心揺さぶられるCM楽曲。この選び方を今一度考えていく必要があるのかもしれませんね…。