競艇にハマっているおっちゃんたちを見ていると、恐妻家か思い切り優しい方がどちらか…という感じということに気がつきました。

まぁ、優しい妻というのはギャンブルで負けても「あなたのストレスが無くなるなら…」という優しい発想の持ち主なので理解可能です。

しかし、恐妻家なのに競艇に繰り出すというのはどういうことなのでしょうか…。ここでは、恐妻家の方がなぜ競艇をしてしまうのか考えていきましょう。

●恐妻家とは?

ちょっと競艇とは関係なくなりますが、恐妻家について考えていきます。

恐妻家はちゃんとWikipediaで解説されている、立派な日本における用語です。妻に頭の上がらない、妻を恐れる夫の事。ということですので、とにかく怖い嫁さんをもっている旦那ということになります。

事実、こういった人は少なくありませんし、家庭不和を起こすくらいなら何もせずに静かにしている…という方がほとんです。

これは妻を甘やかし過ぎた結果に過ぎず、男の性格のせいだとも言われています。まぁ、恐妻家は本当に大変ですよね。友人がそうなのですが、普通に人前でビンタしますから。おお怖い…。

●なんで競艇をするのか?

さて、そんな恐妻家なのにもかかわらず競艇を楽しんでいる方がいます。

耳を澄ませていると、「あぁ、ちっくしょ〜!小梅太夫じゃねえんだぞ!あぁ…また母ちゃんにこっぴどく言われちまうぜぇ!」という声が聞こえてきます。

こんな江戸っ子のような方は現代には少ないわけですが、似たニュアンスの叫びは聞こえてこなくもありません。さて、お母ちゃんにそこまでしてブち切れられることが理解できているのにもかかわらず、なぜ彼らは競艇場に足を運んでしまうのでしょうか。

それは、子どもの心からよい意味で成長できないからです。

●まずはギャンブル依存

まず、彼らが競艇場に足を運んでしまう理由のひとつが、ギャンブルにおける依存性でしょう。

これは恐妻家に限らずな話ですが、怖い奥さんがいてもパチンコ屋に逃げてしまうような人たちと一緒です。どうしてもヒマができると何らかの勝負をしたくなってしまう、というある意味で病気です。

ヤメろと言われているのにヤメられない。これは、シンプルに立派な病気ですからね。

とはいえ、そうでもないのに競艇がやめられないおじさんばかりなのが気にかかります。そこにはこんな秘密が隠されていたのです。

●ドMだった!

まず、恐妻家と長い期間婚姻生活を営んでいるような男性は、ドMであることが理解できます。

そこまでして恐怖の対象である嫁とよろしくできるわけですから、恐ろしいドMぶりです。競艇場にいき、それがバレた時に怒られる…というこのルーティーンを快感に感じてしまっているのです。

正直なところ、これは人としてかなり危険水域に入っています。真面目に競艇に行かず自宅に帰ってしまうと、母ちゃんから叱られることはありません。むしろ、「あんた、今日は偉いじゃないの?戸田に行かんかったのけぇ…」という感じでお咎め無しな一日を過ごすことができます。

しかし、これでは全く面白くないのです。

怒られなかったのに…なんか物足りないなぁ…。理解できないと思いますが、ギャンブル依存ではなくこちらの依存になっているのです。

●コソコソが楽しい

もちろん、恐妻家の方が競艇に行った行かないは相手に全てバレていない可能性もあります。ちょっくら床屋だな!といいながら近所の競艇場で一発やってくる。

そして、1000円スピードカットで5分足らずでヘアカットしてくれば、もしかしたら母ちゃんにバレない可能性があります。

それはそれでいいでしょうね。帰宅した後、とくに何も言われずに柿ピーと缶ビールを飲みながらゆっくりとテレビを見る…。

内心はドキドキですよ。「ふう…3000円負けちまったなぁ。こんなのバレたら、母ちゃんになんて言われるか不安でやべえぜ!」と。「あんた、今日競艇行ってないわよね。どうしたのよ」と。

お、おう!行かねえ日だって俺はあらい!という感じでシラを切るわけですが、本当は行っていますからね。嘘に嘘を積み重ねた結果、よりドキドキするのですがそれがたまらないのです。変態ですよね、もはやここまで来たら。

●ネタがあることが嬉しい

また、恐妻家で競艇狂いのおじさんたちは、「恐妻家」がネタになっているのでそれもまた、“おいしい”と思っている傾向にあります。

お前そんなに負けちまったらよ、困っちまうだろ、母ちゃんブチ切れんぞ!ということをいわれ、笑われることがまた快感なのです。

平穏無事な人生というのも魅力的ですが、やはり男たるものもちネタが欲しいわけです。キャラがない…という人生より、何らかのキャラがあった方が友人たちの中でも立ち位置を作ることができます。

奥さんも理解があり、ギャンブルもしない。こういった男性はつまらないですよね、話ていていも。結果、恐妻家の人たちはもちネタが欲しいドMおじさんだった…ということになります。

皆さんも、競艇場で母ちゃんに怒られるといっている人を見かけたら、“ドMなんだろうな…”と思ってやってくださいね!