競艇がつまらない…。

そんな声も少なからず聞こえてきます。たしかに、競艇は全ての人たちにとって楽しいものではありませんし、そもそもギャンブルですので好き不好きがあるのは仕方がないところです。

とはいえ、競艇はほかのギャンブルとは違うところがあるので、つまらない…といわれやすいかもしれません。その理由について坂本は考えていきます。

●1コースが強いから?

競艇を始めよう!

という人に100%伝えるべきことが、1コースの艇が5割レベルで1着となるから予想が楽だ!

ということでしょう。競艇場によってその確率は違うものの、4割以上は1コースの艇が勝っているので1コース有利のギャンブルと考えて相違なさそうです。

そのため1コースの倍率は下がってしまうものの2連単や3連単を予想しやすく、ギャンブルの醍醐味を楽しめるというメリットもあります。

1コースが強いということがつまらない…という結論に繋がる部分もありますが、いろいろと調べていくとそういうわけでもなさそうです。

●負けることが快楽に??

ギャンブルは当たらないから楽しい…。そういった人もいるでしょう。

事実、多くの人の回収率を虚偽無しで教えてもらえればおそらく9割以上の人がマイナスでしょう。まぁ、それは言い過ぎかもしれませんが、そのくらいギャンブルは難しい…ということのあらわれです。

しかし、負けることは悲しいですがそれをちょっとだけ取り戻せるレベルの当たりが出た時の喜びはハンパではありません。

先週1万円負けたとしても、翌週に3連単で9000円勝ったとしたら何か回収率が高まった気分になるものです。

つまり、本当にギャンブルをする人は負けてしまうことが楽しさに繋がるわけで、必ず勝てるというギャンブルはつまらないと思われるわけです。

●勝たないことが不満!

さて、あらため競艇は1コースが勝ちやすいわけで「予想が簡単すぎるんだよ」というのが不満に繋がっていると考えられます。

やはり負けることが前提でたまに勝つ…というのがギャンブラーたちの気分を盛り上げるわけです。

しかし、競艇だけは特殊だったりするので驚きます。なんと、負けるからつまらない…という人たちが多いのです。

いや、言い方がおかしかったかもしれません。1コースが負けることが面倒くさい…ということなのです。

●軸がわからん

競馬の場合、仮に12頭が出走したところで負けても悔しくありません。

そもそも、1番人気などは人気票であることから、それをあえて外した予想をする方も多く人それぞれ軸馬が違うので負けてもそれはそれで…というかたちで終わります。

まぁ、中には騎手の文句を大声で言ってひんしゅくをかう変態もいますけどね…。

とりあえず、負けたら悔しいですが「まぁいいや」とか「やっぱり競馬は難しいや!」で終われるということです。

しかし、競艇は違います。人によっての軸というより、セオリーとして1コースが勝つという、『暗黙の了解としての軸』が存在してしまうのです。

これがあると、1コースが負けるということを受け入れられない人がかなり増えてしまい、結果「つまらない」といわれてしまうのです。

●おもしろいと受け取れるか?

坂本は競艇初心者とはいえ、競艇を愛している人のひとりです。

1コースが負けることは重々承知ですし、そのドラマこそが楽しいわけです。1コースを軸にして負けたとしても、まぁそれは自分の読みが甘かったなぁ…程度なところで終わることができます。

それなりにそのレーサーや競艇場について知っておく必要もありますしね。と、いうことは競艇はそれなりに玄人向けのギャンブルでもあるということです。

いや、玄人というかツウですか。1コースが勝つといわれているので軸にしたものの、全く当たらない。これは確かに騙された気分になります。

とくに関西圏の重要なレースは1コースがそこまで関係ないといわれており、それを不服に思っている方も少なくありません。とはいえ、所詮はギャンブルですので1コースが確実に勝つとは限りませんよね?

もしかしたら、B級選手たちの1レース目とかでその確率を稼いでいるのかもしれませんし、G1レースなどはそういったセオリーがほとんど通用しない…という考え方の方がいいかもしれません。

だからこそ競艇が面白いのであり、深みにハマっていってしまうのです。

●信じないという信念

結局、競艇がつまらないと思ってしまう方は、“〇〇っていたのにも関わらず、結局そうじゃなかったとかつまらない”ということかもしれません。

むしろ、競艇好きの人たちはセオリーを疑うジャーナリズム精神を持っている方かもしれません。本当に1コースが勝てるレースなのか?とか、この予想家のいっている通りのコンディションなのか?など、とにかく疑うことから入るのです。

それこそギャンブルの醍醐味ですし、自分の決めた予想で負けるのであれば自分の責任。外部に怒りの矛先を持っていかないという男らしい幕引きができるのです。期待してはいけませんね、競艇は。

今日、坂本はけっこういいことを言ったような気がしますがどうでしょう…。