遅れてすみません!皆さんも今年の「クイーンズクライマックス・プレミアムG1」をチェックいただいたと思います。
今回は強豪揃いだったものの、平高奈菜選手は冷静に堂々たるレースを展開。「クイーン・オブ・クイーン」の名に相応しい、素晴らしいレースでしたね。
さて、そんな平高奈菜選手。坂本が考えるに、相当男性的な人です。競艇界にも面白い風が吹き始めたと感じる、その理由をお伝えしましょう。
●人生いろいろ
大山選手が最年少で賞金女王という形で盛り上がりを見せた競艇界。坂本は度々伝えていますが、競艇というレースなどで下手にアイドルを作らないほうがいいと持っています。
その理由はシンプルで、競艇自体の人気が結果的に下がっていき、良い選手が育っていかなくなるからです。しかし、今年の「クイーン・オブ・クイーン」。
平高奈菜選手の優勝で新しい時代に突入したと思ってしまいました。平高奈菜選手といえば、自分自身を転覆キャラとしていじっていますし、休みの期間には引っ越し業者のバイトをしているなど、とにかく女性らしいというより、「ドタバタ変わり者キャラ」といった感じ。
あまり化粧っけもないようですし、ごくごくシンプルな印象。普通のおばちゃん寄りのねえちゃんといった感じです。
●挫折を乗り越え
さらに、平高奈菜選手。
怪我までしていたというのですから驚きです。それでも、最後の最後にこういった形で勝利を収めるわけですから、ほんとうに心が強かったのかもしれませんね。もちろん、レーサーというのは大半が苦労しており、努力をしまくっています。
だからこそ、「クイーン・オブ・クイーン」に出場できているわけですが、それでも何となくネクストレベルになるためにはその先のレベルで勝負しなければいけません。
平高奈菜選手は、そういった意味でも男性混合レースなどでも鍛えられていますし、とにかく冷静。キャピキャピするわけでもなく、あくまでレースを淡々とこなすというクールな雰囲気が特徴でした。
勝利インタビューにおいても、何だか面倒くさそうですし、ティアラに関してもキャラじゃねえけど…という感じ。オッサンたちを寄せ付けないあくの強さこそが、No.1レーサーのあり方ではないでしょうか。
●人気が下がるという話
さて、少し話しを脱線させますが、アイドル化したら競艇人気が下がるという話をしました。普通に考えてそれはおかしくないか?という意見もあるでしょう。
たしかにそうですよね。アイドル系の可愛いレーサーがもてはやされたら、いろいろなファン層が競艇をチェックしますし、なんだかんだいってファンのオッサンたちが競艇のチケットをたくさん購入したり、グッズが売れるのでボートレース協会としてはありがたい話です。DJイベントなどもしていましたし、田中圭さんも貢献しているといえるでしょう。
しかし、残年なことですがアイドル化してもファンが増えないどころか、競艇界全体のレベルも下がっていってしまう。そんなことになるのです。
●現実
例えば、可愛い女性を使って企画を打つ場合、大抵は〇〇ガールなんて呼ばれます。競艇をしているのであれば、競艇ガールといったところでしょうか。
釣りガールという言葉を皆さんも耳にしたことがあると思いますが、可愛い女性が釣りに打ち込むという内容で番組まであります。
さらに、そういった女性たちがインスタグラムやSNSで発信を続けることで釣りに興味を持ってもらい、どんどん釣り業界を盛り上げていく!という内容です。たしかに、瞬間最大風速的に釣りが人気になることは確かです。
若い女性も釣りのウェアは可愛い!といって始めるかもしれませんし、オッサンたちも「釣りガール的な可愛い女子がいればナンパできるかも?」など、そういったレベルの低い発想で釣り場に集まるでしょう。しかし、残年ながらそれも一瞬。
物事をリピートするということは、その本質を知っている必要があります。当たり前ですが、釣りは奥が深いものです。
結局、だんだん飽きられていき、本質が知られていないことからファンなどは定着せず、釣りガールが別の仕事をはじめたらファンのオッサンたちは釣りを捨てて消えていくのです。
●競艇も本質
まず、競艇もファンを増やすためには本質が必要です。
本質というのは、少し難しいこととか、競艇で儲けるという発想など根本のレベルで発信していかないとファンが付かないということです。
また、なぞの個人予想ばかりを提示してもダメですね。本質ではなく、ただの金稼ぎになると依存症を生むだけで競艇全体の利益としてはなりません。
アイドル化しても、盛り上がらない。さらに、音楽シーンと一緒でアイドルばかりとなり全体のレベルが落ちています。可愛い、エッチ、若くてイケメンであれば歌はどっちでもイイ。
競艇もそれになってはいけないのです。坂本は今日もキレッキレ!さぁ、競艇場に行って酒飲もう〜!!