年収1000万円は嘘か?不正受給から見えるボートレーサーの真実とは!?
ボートレーサーによる持続化給付金受給の不正受給。
こんな報道が日本全国のニュースで放送されていました。ただでさえギャンブル業界は肩身が狭いといわれているのに、本当にどうしようもないレベルの事件を起こしやがって…と思っている方も多いことでしょう。
しかし、ここで注目したいのはなぜ、持続化給付金受給を不正受給するような状況に陥っているのでしょうか。坂本なりに、その謎について迫ってみました。
●年収1000万円以上じゃないの?
今回、競艇について必要最低限の知識がある方であれば不正受給のニュースを耳にして怒りではなく、疑問が湧いたと思います。「あれ?100万円はたしかに誰だって欲しいけれど、ボートレーサーなんて貧乏人なんて誰もいないはずじゃね?」というところです。
その理由として、ボートレース公式ではボートレーサーは年収1000万円が最低ランクと謳われているからではないでしょうか。
●勝ち組なはずでは?
年収1000万円が勝ち組かどうかは知りませんが、とりあえずふつうにバイト生活をしたり一般企業に勤めている方からみれば、年収1000万円はセレブです。
事実、都内に豪華な一戸建てを建てることができますし、配偶者が年収500万円以上あればおそらく住宅ローンで1億円を超えるマンションを購入することだって可能でしょう。
そんな金持ちボートレーサーが、危険をおかしてまで不正受給をするというのは少し理解ができません。たしかに年収億円を超えているA1レーサーはいますし、数千万円といった年収で生活をしている方もいます。
そういった人からみれば1000万円は底辺なのでしょうが、そこまで理解不能なほど贅沢な暮らしをしていないのであれば安心して過ごせるはず。このジレンマに坂本はおかしくなりそうでした。
●どうやら儲けているわけでもない
さて、いろいろと調べてみると、公式の年収最低1000万円的な謳い文句は間違っていないし、間違っている…ともいえる状況のようです。
まず、A1選手とB2選手の場合、平均年収に大きな差があるとされています。A1は5000万円近く、B2は450万円ということで一般市民と大差のない年収とされています。
統計学でみれば当たり前ですが、例えば200万円の年収の人が1人いて、9人が年収10円だった場合、人当たりの平均は20万円ほどになりますので、平均20万円の年収と試算できます。
どんな方法でやっているのか不明ですが、要するにボートレーサーは上が突き抜けているため、中央値をはかってみてもどうせ1000万円以上にはなるため、公式は間違いないものの下には下がいる…ということなるわけです。
●そりゃあやっちゃう
また、ボートレーサーは1000万円以上で、うまくいけば数千万円の年収が手に入るという夢のある世界。
とはいえ、昔のサラリーマンのように年功序列でそうなるわけではありませんし、ワードとエクセルすら使えない部長がインスタライブのできる新入社員の数十倍の年収といった世界でもありません。
あくまで、本気で死ぬ気で勉強して努力した者だけ。さらに、その精鋭たちの中の一握りの人たちだけが高い賞金を獲得できるわけです。
そもそも努力ができない、適当にやれば偶然勝てるっしょといった、「努力の才能」が無い人たちが勝てるわけがありません。
そういった人たちは、ラクして稼ごう…という発想になりますし、結果的に八百長をしたり不正受給の話に乗っかってしまう、ということなのです。
●我々にも通じる
また、こういった不正受給をしたり八百長をするレーサーたちは、当然ですが第一線で人々に夢を与えるような立場にいません。
明らかに、峰竜太はキモい…と底辺にいる人たちです。「付き合う人を選べ」とよくいわれていますが、それはレーサーの中でも一緒。
底辺B2でやる気のない連中が集まってしまうと、やはりそこから抜け出すことは仲間を抜けることに繋がるため底辺的な行動しか取らなくなります。
一方、上で切磋琢磨している人たちは回りが徹底して優秀であることから、自分も相乗効果で努力したり研究したりするようになり、レベルの高いレース展開を毎回行えるようになります。
どんどん差が開いていくことを底辺は認めたがらりませんので、より人間的レベルが落ちてしまう…ということに繋がるわけです。
これは、我々にも通じます。例えば、負け続けているゴミギャンブラーとつるめば負け続けますし、常に本気で予想をする回収率が高い仲間とつるめば勝つ確率は高まります。
どこにいってもそうですが、底辺は底辺で集まってしまい、底なし沼人生へと落ちていってしまうわけです。
●層が厚い過ぎるのか?
同じ養成所で切磋琢磨した時代を経ているのにのかかわらず、ここまで差がついてしまう現実がボートレーサーの世界です。上がスゴすぎることから、層が厚くなり過ぎているのかもしれません。
とはいえ、プロはプロ。最低限のルールを守り、プライドを持ってレースに臨んでほしいものですよね。