「うをとよ」って知ってますか?というか、競艇ファンで「うをとよ」と知らないという人はかなり少ないかもしれません。 とくに愛知県の常滑競艇場に通い詰めている方で知らないなんていったら火あぶりの刑に処されてしまう可能性があるほどのお店です。 今回、「うをとよ」の競艇ラーメンについて考えていきたいと思います。なんだそれ…と思われたかは、おそらくこれを読んだ瞬間に食べにいきたくなって狂ってしまうと思いますよ。

●「うをとよ」とは?

「うをとよ」とは、常滑駅から歩いて2分ほどのところにある定食屋です。 これといった特徴のあるお店は無いものの、競艇場の近くにあることことから多くの競艇ファンでにぎわいを見せる人気の店舗として知られています。さて、そんな「うをとよ」。 いきなり入口の暖簾に、「競艇ラーメン」といったものが掲げられています。 裏メニューなのかな…と思われた方にとっては拍子抜けかもしれませんが、ガチンコ「うをとよ」は競艇ラーメンで財を成そうとしています。これから賭ける人はもちろん、競艇で儲けた方などがここに立寄り競艇ラーメンを食らう。 どちらにしろ、願掛け的な立ち位置として有名になれば名物になることは間違いないでしょうね。

●じつはめっちゃ雰囲気がイイ!

競艇ラーメンをいろいろと紹介したいのはやまやまなのですが、その前に「うをとよ」さんをとにかく推させてください。 まず、「うをとよ」。もともとイトウという店名だったことから、駐車場がなぜかイトウのままだそう。そのため、「うをとよ」といった店名だけを頼りに車で訪れた方は確実に混乱するはず間違いありません。 そもそも駐車場に車を停めたところでイトウという店は存在していませんからね。なかなかハードボイルドなスタートですよ、これは。 「うをとよ」になった経緯は詳しく知りませんが、とりあえず古いお店をしっかりと改装したことをきっかけに「うをとよ」になった模様。古き良き定食屋の雰囲気が崩れていると思われたものの、ご安心を。白を基調とした清潔溢れる店内になんとなく懐かしい木材のテーブルやカウンター。 田舎のちょっとした漁師町近くのこぎれいな居酒屋…といった感じで、マジでテンションが上がります。さらにメニュー表も全然凝っておらず昔の雰囲気。ラミネートがよぼよぼなところも好感が持てますね!

●つーことで「競艇ラーメン」!

ということで、「競艇ラーメン」のレビューです。「競艇ラーメン」の価格は600円。 まぁ、昨今の理解不能なラーメンブームにおけるラーメン高額設定ノリはなく、ここは田舎の食堂らしい価格設定となっています。さらに面白いのが、なぜか「競艇ラーメン」は「梅おにぎり」がプラスされているところでしょう。 先におにぎりが提供されるようで、軽く腹ごしらえしてからなぜかラーメンでシメル、といった流れが形成されているようです。

●競艇ラーメンきたぞ!

さて、「競艇ラーメン」が運ばれてきました。 まんまるの丼かと思いきや、そこは楕円形。なぜかこういった場所であるにも関わらず、ちょっとだけ器をオシャレなものにしているところがいいですよね。 どうやら調べてみるとオシャレぶっているわけではなく、「競艇ラーメン」の器はボートを意識しているそう。楕円、まあよくいえば流線型といったところで、名前に偽り無しといったところでしょう。 また普通のラーメンを注文すると普通の器に盛られているらしいので、そこは「競艇ラーメン」だけのこだわりといったことがわかります。さて、この「競艇ラーメン」。おもしろいのがスープが真っ黒であるところです。 富山ブラックなんて言葉を耳にしたことがあるでしょうが、まさしくあれなのです。そして分厚いチャーシューが乗っておりネギと海苔が散らされています。麺はストレート麺で、細すぎず太すぎない中太麺。まぁ、バランスが良いかもしれません。 醤油ベースの味わいで見た目以上にあっさりしているため、男性であればあっという間に平らげられるそう。 おにぎりがなかなかボリューミーといわれていますが、メチャクチャ腹を空かせたり、競艇場でガンガン酒を飲んでしまっているのであればシメとしてよろしいのではないでしょうかね。

●丼ものも人気だそう!

とにかく、「競艇ラーメン」はうまい。 これだけは間違いない情報だそうです。しかし、「うをとよ」にはほかにも多種多様なラーメンがあるほか、チャーハンやかつ丼、うどん各種存在していることから、なかなか競艇ラーメンだけで評判になったお店ではないことがわかります。 さらに丼ものも充実しており、常滑競艇場に訪れている常連さんたちは験担ぎとその味わいの良さからかつ丼を頼むことが多いようです。とんでもない大食い野郎になると、かつ丼とラーメンのセット950円を注目するのだとか。 なんだかんだで、「うをとよ」のような昭和の食堂がある街ってのはいいですね。常滑に行った時はぜひお邪魔したいところです!