坂本です!坂本は関東に生まれ、今もなお関東に住んでいます。 まぁ、そんなことはいいのですが、関東の競艇ファンであればおそらく「管理運営会社である関東開発の会長、笹川和弘さん」を知らない人はいないのではないでしょうか。 もちろん、死ぬほどマニアックな方ですが、あのボートレース桐生を立て直した張本人でありインタビューでも特集されているほどですからね。 今回、坂本は彼をフューチャーするのではなく彼の言葉から競艇について考えます。

●失敗が基本

笹川和弘さんの教えとしては、新人社員にどんどん企画させ、そしてどんどん失敗するといったやり方です。 とにかく前例にないからといって否定するのではなく、あくまでやってみてそれから学ぼうという姿勢ということ。 競艇のような競技はギャンブルであることか、コアなファンは基本的には競艇で儲けたいと思っているギャンブラーです。生ぬるい言葉で競艇に誘っていますが、そこは所詮ギャンブル。 競艇をしていることを他人に伝えたところで、喜んでくれるのは世の中に置いてけぼりにされてしまった負け組の友人でしょう。 しかし、それでも競艇はギャンブラーたちに支えられてきたことから、長年生き残ることができました。しかし、笹川和弘さんは言います。このままでは危ないと…。

●当然、参加人口は減る

競艇が好きな人は老若男女さまざまいますが、やはりコアターゲットはおじいさんたちです。 まぁ、おじいさんというと問題ですので、40代後半以降のおっちゃんたち…としておきましょう。毎日のように競艇を訪れている人たちであり、場外にも集まるため、多額の収益が競艇には入ってきます。 しかし、この人たちは歳をもう取ることのない妖精さんではありません。どんな見た目であっても人間であり、必ず年齢を重ねていくことはたしかです。そうなると問題なのが、いつかはこの人たちが消え去ってしまうということです。 若い人でも競艇好きの方は多いですし、そのうち世代交代!と、思われるかもしれませんが、それはちょっと楽観的すぎでしょう。

●このままだと必ず終わ

る今、オジさん、おじいさんになっても競艇をやり続けている人たちというのは、何も無かった時代を生き抜いてきた人たちです。 つまり、競艇のほかに楽しみが無く、さらに家族にも相手にされずここが最終地点だからこそ居座っています。 一方、現在競艇が好きな若い人たちはスマートフォンが当たり前の時代ですし、どんどん新しい刺激が入ってきます。さらに、恋人も別に両親がお見合いをしろ!と斡旋しなくても安心して恋愛結婚できる人が増えていますし、家族ができれば競艇から足を洗う人も少なくありません。 要するに競艇が生き残っていける要素が極端に少なくなってきており、今競艇が好きな若い人たちが大人になり、じいさんになった時には、競艇に変わる人生の楽しみをしっかりと見つけてしまっているということです。 また、競艇に行く人は依存症も一部いますが、今の現状を打破して儲けたいと思うので予想をし続けています。 いずれベーシックインカムが浸透すれば、“競艇なんかしなくても生きていける”となり、そこまで力が入らなくなるでしょう。 最初はそのお金でギャンブルするかもしれませんが、人間不思議なものでしっかりと安定した生活できる金が入ると前向きになります。挑戦をはじめ、競艇なんかより自分でビジネスなども作ってしまうわけです。

●失敗を繰り返し全く新しいものに

笹川和弘さんは、そういった未来をしっかりと見据えています。 そのため、新入社員にどんどん競艇とは全く関係ないイベントをさせたり、ナイターを開催するなど今まで競艇の世界では考えられなかった、そんな施策を打ちまくってきたのです。 笹川和弘さん曰く、いろいろなトラブルも起こったといいますが、そこから学ぶところもあったといいます。そして、笹川和弘さんは売上を上げただけでなく、次はとにかく舟券を購入してもらう仕組みづくりを本格化しているといいます。 電子マネーでギャンブルは今のところできないのですが、そんな日もやってくるでしょう。笹川和弘さん曰く、とにかく舟券を購入しやすいシステム、ハードルを下げることといいます。 もしかしたら倍率を低くしたり、現金ではないものをもらえるといったことも始まるかもしれません。競艇は儲かっているように見えますが、一寸先や闇。そんな状況であることを、笹川和弘さんの話を聞いているとあらためて思わざるを得ないのです。

●全国に配置か!?

坂本は、最終手段として全国47都道府県に競艇場をつくることを推進してほしいと思っています。 東北には競艇場はありませんし、関東にあるの一部です。とにかく公園のように遊べる場になり、定額でギャンブル性の低い競技になれば国民のスポーツになります。 もちろん、先は長いですし非現実的な提案かもしれません。しかし、失敗しないとその業界や事業はどんどん敗退していくことは間違いないでしょう。珍しく真面目な話をしてしまいました…。これ、すべて忘れてくださいね!