ヘビーユーザーを無視すれば、いずれその業界は無くなる!
昔、宮嶋競艇場の企画でカップルだけがピットに入ってVIP体験ができるという企画があったようです。
その時の状況を伝えている競艇ファンのブログがあったので読んでみましたが、別にこの内容ではないとある部分が気になりました。
それをここで坂本が解説していきたいと思います。
●たしかに…
この人は企画参加条件がカップル限定ということで、仕方がなくオフ会で出会った女性を誘っていったそうです。
それは人それぞれですからね、いいんですが、このオジさんが怒っていたのが、“なぜお金を落としている自分たちに優しくしねえだ!”ということ。
結果的に大満足していたようですが、たしかにこれから競艇を運営する団体の困惑がうかがえます。
●どっちがいいのか?
もっと上の立場からモノを売ったりサービスを展開する仕事をしている方であれば、この競艇業界の悩みが理解できると思います。
まず、オジさんが言っていたように“お金を落としているワシら孤独なギャンブラー”がいるおかげで競艇は成り立っていると言っても過言ではありません。
ようするにヘビーユーザーというヤツで、それらが離れてしまってはその業界が成り立たなくなります。
とはいえ、業界としては新しい層を手に入れたいですし、そもそも若い女性に受ければクリーンなイメージになって地域貢献やイベントが打ちやすくなります。
なのでCMやタレント起用、クラブイベントなどあからさまに暴走気味の企画をあれこれぶち込んできているといえます。
●いずれ無くなるぞ?
少し話がズレますが、日本酒業界の事例について考えます。
日本酒業界は年々売り上げを落としており、日本酒ブーム!と言われていた時期むなしく、小さな蔵元はどんどん廃業していっている状況です。
しかし、日本酒の品質は逆に上がっており、純米系など若い女性や若い層、グルメ層にしっかりとその味わいを届けることに成功しています。しかし、売り上げは下がる…。
これは、競艇と一緒でヘビーユーザーが喜ぶようなモノは排除し、いいものを若い女性に受けるものを、そういったものを作ろう!となってしまった結果なのです。これは、酒業界の失敗。
ヘビーユーザーが売上のほとんどを占めていただけに、そういった人たちが離れていけば死に体になっていくのは火を見るより明かです。これは、競艇も一緒ですね。
●ヘビーユーザーと区分けせよ
とはいえ、ヘビーユーザーばかりが喜ぶ内容にするとレベルが下がってしまうことから新規顧客は見込めず、どんどんイメージが悪くなります。
そこで坂本は考えました。完全に分ける、というやり方です。それについては、またの機会に解説させてください。